京都愛
京都の大学生
いちいちオサレでイラっとするぜ
どこでみつけたそのリュック
どこから開けるのそのリュック
使いやすいのそのリュック
古い長屋が建ち並ぶ
景観そのまま町家カフェ
隙間風がイラっとするぜ
ストーブ焚いてくれるけど
おれの席まで届かねえ
尊敬や愛情は
真逆の感情をともないながら
ゆっくり完成へと近づいてゆく
このおれのイラつきは
京都愛への道の途中
ウンチと孤独、そして光
ウンチを我慢するのが好きだ
焦りと快感が
お腹のなかに混在している
そんな感覚が好きだ
その感覚にひたるときには
無性に独りになりたくなる
部屋のすみで三角座り
しゃべりかけんなオーラを出して
おれは孤独と解りあう
けれども居心地の良い孤独というものは
けだるい麻薬のようなものだ
いつまでもここにはいられない
さあすべて出してしまおう
そしてしっかりケツを拭こう
まだお尻はひりひりするけれど
おれは濡れた手でドアをあける
光の下を歩いてゆこう