2014-04-11 存在証明 ポエトリー 足の爪の黒いやつ おれはあなたにプレゼント 苦痛にゆがむ顔をみると 食べ切れないほどの幸福で おれの胸はみちあふれる これはひとつの存在証明 あなたのこころに臭いで残ろう 徹夜労働明けのワキを嗅ぐ もちろん目線はななめ上 脱ぎたてホヤホヤの靴下を 半笑いでそっと鼻に近づける 確認したあとふふっと笑う はかなく燃えるこの存在を おれは臭いで証明しよう たとえ存在が消えてしまっても 臭いは永遠の旅を続ける